鋸代とシートトリム
鋸代とは、刃が削り取る幅のことです。トリムとは、パーツを配置する前にシートの工場出荷時の端から内側に確保するストリップです。どちらも数ミリですが、パーツが収まるかどうかを左右することがあります。
鋸代とは
鋸代は刃の本体の厚さではなく、切り込みの幅です。歯先はプレートより広いため、溝は刃の見た目より広くなります。パネルソーやトラックソーは通常2.5〜3.5 mm の切り込みを入れます。CNCルーターの場合、鋸代はビットの直径になり、シート材では6 mm 以上になることが多いです。
CutGrid は隣り合うパーツの間にのみ鋸代を加算し、シートの端には加算しません。横に並んだ2枚のパーツは、それぞれの幅の合計に鋸代1本分を加えた寸法になります。
同じパネル、異なる鋸代設定
610 × 1220 mm のパネル4枚を2440 × 1220 mm のシートに配置します。トリムは0、回転はオフのため、610 mm 辺が2440 mm 辺に沿って並びます。
鋸代0の場合、4 × 610 = 2440 mm となり、4枚のパネルは1 枚のシートに収まり、廃材率は0%です。
鋸代3 mm の場合、4枚のパネルには3本の隙間が必要で9 mm 増えます。2440 + 9 = 2449 mm となり、シートの幅を超えます。1枚目のシートには3枚しか収まらず、4枚目は別のシートが必要です。この作業には2 枚のシートが必要となり、購入したボードの50%が廃材になります。
| パーツ | 幅 (mm) | 高さ (mm) | 数量 |
|---|---|---|---|
| パネル | 610 | 1220 | 4 |
| 鋸代 | シート枚数 | 購入ボードの廃材率 |
|---|---|---|
| 0 mm | 1 | 0% |
| 3 mm | 2 | 50% |
この例に対してCutGridのオプティマイザーが生成したレイアウト。色付きのブロックがパーツ、破線エリアが端材、外周の帯がトリムです。
- パネル
トリムとは
トリムとは、パーツを配置する前にシートの各辺から取り除くストリップです。工場出荷時の端は欠けていたり、膨らんでいたり、直角が出ていないことがあり、そのような端に沿って切ったパーツはその欠陥を引き継いでしまいます。2440 × 1220 mm のシートに10 mm のトリムを設定すると、使用可能な領域は2420 × 1200 mm になります。
トリムは各辺につき1回だけ取ります。鋸代はその後、内側の矩形内でパーツ間に加算されます。
10 mm のトリムがもたらすコスト
600 mm の基本キャビネット3台、パーツ数21点、鋸代3 mm、回転許可の条件で比較します。トリム10 mm の場合、レイアウトには4 枚のシートが必要で廃材率は34.5%です。トリム0の場合は3 枚で廃材率は12.6%です。
ストリップは小さいですが、シートごとに使用可能面積を縮め、列の最後のパーツが収まるかどうかを左右します。端が傷んでいたり直角が出ていない場合はトリムを設定し、きれいで直角の出たボードでは0に設定してください。シートの対角線2本を測るのに1分もかかりません。どちらの状態かすぐに判断できます。
この例に対してCutGridのオプティマイザーが生成したレイアウト。色付きのブロックがパーツ、破線エリアが端材、外周の帯がトリムです。
- 側板
- 底板
- 天板
- 棚板
- 背板
- 扉
よくある間違い
刃の本体の厚さを鋸代として使用する
鋸刃のプレートは切り込みより薄いです。刃ではなく、実際の試し切りで計測してください。
パーツを収めるために鋸代を0に設定する
画面上ではパーツが収まっても、現場では各パーツが鋸代の分だけ短く仕上がります。
傷んだ端に沿って切断する
最初の切断を欠けた端に沿って行うと、そのストリップから取るすべてのパーツに欠陥が引き継がれます。先にトリムで取り除いてください。
よくある質問
- 木工における鋸代とは何ですか?
- 鋸が1回の切断で取り除く材料の幅です。刃の本体ではなく歯先の幅によって決まり、一般的な丸鋸刃では約3 mm です。
- パーツの寸法に鋸代を含める必要がありますか?
- いいえ。仕上がり寸法を入力し、鋸代は一度だけ設定してください。レイアウトがパーツ間に自動で加算します。
- トリムはどのくらい設定すればよいですか?
- 工場出荷時の端が傷んでいたり直角が出ていないボードでは、辺ごとに5〜10 mm が一般的です。きれいなメラミンや塗装済みパネルでは、0に設定している工房も多くあります。