エッジバンディング
エッジバンディングは、PVC・ABS・メラミン・突き板のテープで板材の生の小口を覆う処理です。テープには厚さがあるため、小口にバンディングを施すパーツは、その辺を仕上がりサイズより小さくカットしなければ、完成品が寸法オーバーになります。
仕上がりサイズとカットサイズ
各パーツはバンディングを貼った状態の仕上がりサイズで入力し、バンディングを施す辺を指定してください。バンディングの厚さはプロジェクト全体で一括設定します(CutGridの初期値は0.8 mm)。木材パーツの場合、バンディングを指定した辺ごとにその厚さ分を差し引いてからレイアウトを作成するため、プランにはカットすべきサイズが表示されます。
一般的な厚さは、メラミンや薄手PVCで0.4〜0.8 mm、汎用PVC・ABSで1 mm、扉や天板など摩耗しやすい小口では2 mmです。ロールに印刷された厚さをそのまま使用してください。
バンディングありのベースキャビネット1台
扉は4辺すべて、各側板は前面の長辺、棚板は前面の辺に、それぞれ1 mmのバンディングを施します。下表に仕上がりサイズ・バンディング辺・CutGridのカットサイズを示します。
扉は4辺それぞれ1 mmずつ差し引かれるため、596 × 716 mmが594 × 714 mmになります。側板は前面の長辺のみ1 mm差し引かれます。バンディングなしのパーツは入力サイズそのままでカットされます。それでもパーツは1 枚のシートに収まり、端材率は12.8%です。
| パーツ | 幅 (mm) | 高さ (mm) | 数量 | エッジバンディング | カットサイズ (mm) |
|---|---|---|---|---|---|
| 側板 | 560 | 720 | 2 | 1 辺 | 559 × 720 |
| 底板 | 564 | 560 | 1 | — | 564 × 560 |
| 天板 | 564 | 560 | 1 | — | 564 × 560 |
| 棚板 | 564 | 540 | 1 | 1 辺 | 564 × 539 |
| 背板 | 600 | 720 | 1 | — | 600 × 720 |
| 扉 | 596 | 716 | 1 | 4 辺 | 594 × 714 |
この例に対してCutGridのオプティマイザーが生成したレイアウト。色付きのブロックがパーツ、破線エリアが端材、外周の帯がトリムです。
- 側板
- 底板
- 天板
- 棚板
- 背板
- 扉
バンディングの発注量
バンディングの総長さは、仕上がりパーツのバンディング辺をすべて合計した値です。このキャビネットの場合、扉の4辺(2 × 596 + 2 × 716 = 2624 mm)、側板2枚の前面(2 × 720 mm)、棚板の前面(564 mm)を合計すると4.63 mになります。
各辺の両端でトリムする分として、1辺あたり30〜50 mmを加算してください。CutGridはプロジェクト全体のバンディング総長さを集計するため、作業開始前にロールを発注できます。
差し引きが不要な場合
仕上がりサイズでカットしてからバンディングをフラッシュトリムする工場もあります。0.4 mmテープならほぼ問題になりませんが、1〜2 mmのバンディングでは影響が出ます。寸法オーバーのパーツで組んだ箱体は直角が出ず、扉が擦れます。
エッジバンダーが接着前にプレミル(端面削り)を行う場合、わずかに材料が削られます。その分をバンディングの厚さに加算してください。ガラスや金属のパーツにはバンディングの差し引きを行いません。バンディングの控除は木材専用です。
よくある間違い
カットサイズを入力してバンディングも指定してしまう
カットサイズを入力した上でさらに辺を指定すると、厚さが二重に差し引かれます。必ず仕上がりサイズを入力してください。
バンディングする辺を間違える
上下辺のバンディングは高さを短くし、左右辺のバンディングは幅を短くします。前面の長辺にバンディングを施す側板は、高さではなく幅が減ります。
プレミルを考慮し忘れる
プレミル機能付きのバンダーは接着前に端面を削ります。この分を無視すると、バンディング後のパーツが小さくなります。
よくある質問
- カットリストの寸法からエッジバンディング分を差し引く必要がありますか?
- 数十分の数ミリより厚いバンディングであれば、必要です。バンディングを施す辺ごとに厚さ1回分を差し引いてください。仕上がりサイズを入力して辺を指定すれば、CutGridが自動で処理します。
- バンディングの厚さはどの値を使えばよいですか?
- ロールに印刷された厚さを使用してください。0.8 mmが一般的な初期値です。摩耗しやすい小口には2 mmが使われることが多いです。
- エッジバンディングの長さはどう計算しますか?
- 仕上がりパーツのバンディング辺をすべて合計し、トリム分として辺ごとに少し余裕を加えます。このキャビネットは余裕を加える前の段階で4.63 m必要です。