ガイド

廃材を減らす方法

廃材の量は最初の一カットより前に決まる。選ぶサイズ、レイアウトに与える設定、同じシートに何を並べるか——これらがすべてだ。このガイドでは同じ作業を題材に、一度に一つだけ条件を変えて、それぞれの変更がどれだけ効くかを示す。

ベースライン

600 mm ベースキャビネット3台、パーツ21点、2440 × 1220 mm シート・鋸代3 mm・トリム10 mm・回転を許可する設定。レイアウトには4 枚必要で、ボードの34.5%はパーツにならない。

2440 × 1220 mm · 鋸代 3 mm · トリム 10 mm
パーツ幅 (mm)高さ (mm)数量
側板5607206
底板5645603
天板5645603
棚板5645403
背板6007203
扉5967163
扉716 × 596側板720 × 560側板720 × 560側板560 × 720扉716 × 596
シート 1 · 2440 × 1220
背板720 × 600側板720 × 560背板720 × 600扉716 × 596棚板540 × 564側板720 × 560
シート 2 · 2440 × 1220
側板720 × 560背板720 × 600底板564 × 560棚板540 × 564底板560 × 564底板564 × 560棚板564 × 540天板560 × 564
シート 3 · 2440 × 1220
天板564 × 560天板560 × 564
シート 4 · 2440 × 1220

この例に対してCutGridのオプティマイザーが生成したレイアウト。色付きのブロックがパーツ、破線エリアが端材、外周の帯がトリムです。

  • 側板
  • 底板
  • 天板
  • 棚板
  • 背板
  • 扉

1. 傷んでいる部分だけトリムする

トリムはパーツを配置する前に全辺から帯状に取り除く。トリム10 mmでは4 枚必要になる。工場出荷のきれいな端でトリムを0にすると、3 枚・廃材12.6%になる。

実際に届く端の状態を確認しよう。角が出ていて傷のないメラミン板はトリム不要なことが多い。資材置き場で縦置き保管されたシートはたいていトリムが必要だ。

扉716 × 596背板720 × 600側板720 × 560側板720 × 560扉716 × 596側板720 × 560
シート 1 · 2440 × 1220
背板720 × 600側板720 × 560側板720 × 560側板720 × 560天板564 × 560底板564 × 560棚板564 × 540
シート 2 · 2440 × 1220
扉716 × 596背板720 × 600底板564 × 560棚板564 × 540天板564 × 560棚板564 × 540天板564 × 560底板564 × 560
シート 3 · 2440 × 1220

この例に対してCutGridのオプティマイザーが生成したレイアウト。色付きのブロックがパーツ、破線エリアが端材、外周の帯がトリムです。

  • 側板
  • 底板
  • 天板
  • 棚板
  • 背板
  • 扉

2. パーツの回転を許可する

すべてのパーツの回転をロックすると——まるで全パーツに繊維方向があるかのように——5 枚・廃材47.6%に増える。繊維方向や柄の向きが決まっているパーツだけロックし、それ以外は回転を許可する設定のままにしよう。

3. シートサイズを選ぶ

2800 × 2070 mm のボードでは同じ作業が2 枚で済み、購入面積は11.91 m²ではなく11.59 m²になる。どちらが安いかは1枚あたりの価格次第だ。シートサイズのガイドでは3つのフォーマットを比較している。

4. 作業をまとめてカットする

1800 mm のブックケース単体では2 枚必要になる。キャビネットと一緒にレイアウトすると、両方合わせて5 枚で済む。ブックケースのパーツがキャビネットの隙間を埋めるからだ。同じボードを使う作業が2つあれば、一つのリストにまとめてレイアウトしよう。

2440 × 1220 mm · 鋸代 3 mm · トリム 10 mm
パーツ幅 (mm)高さ (mm)数量
側板30018002
天板/底板7643002
棚板7622804
背板80018001
別々と統合の比較
作業枚数
キャビネット3台4
ブックケース2
両方を一つのレイアウトに5

5. 端材を取っておく

どのプランも最後に端材が残る。ベースラインで最大の端材は1853 × 1200 mmだ。在庫ライブラリに保存して次の作業の在庫に加えれば、今回の廃材の一部が次回の材料になる。端材のガイドでは、新しいシートを開く前に残材を使う手順を紹介している。

よくある間違い

  • 数字をよく見せるために設定を変える

    傷んだシートで鋸代0・トリム0にすると計画上の数字はきれいになるが、パーツが合わなくなる。実際の値を使うこと。

  • キャビネットを1台ずつレイアウトする

    1台ずつレイアウトすると、それぞれに端材が生まれる。作業全体を一つのリストにまとめれば、その隙間を共有できる。

  • 端材を捨てる

    端材は誰も使わなければ初めて廃材になる。材質とサイズをラベルに書いて、平置きで保管しよう。

よくある質問

シート材の廃材率の目安はどのくらいですか?
パーツの内容によって異なる。この作業だけでも、設定次第で廃材率は12.6%から47.6%まで変わる。異なる作業間でパーセンテージを比べるのではなく、同じ作業のプランを比較しよう。
オプティマイザーの精度が上がれば廃材は減りますか?
同じ入力に対してより良いレイアウトを見つけられるので、1枚分の差が出ることもある。ただし、より大きなレバーはたいてい入力側にある——トリム・回転・シートサイズ・作業の統合だ。
廃材と端材は同じですか?
CutGridでは、廃材とは購入したボードのうち完成パーツにならないすべての部分——端材・トリム・鋸代——を指す。端材はそのうち再利用できる部分だ。